パッチ7.7ではアムムが呪いを覚えてOPに!?その変更内容についての解説・考察

LOL最新アップデート情報, PBEサーバー考察, アムム(amumu)

現在PBEに来ているアムムへの調整、その内容がなかなか面白いものになっています。今回はそれの紹介&考察記事です。けっこう長め。


変更内容の紹介

まずはここから

アムム

  • パッシブ(リワーク)-アムムは通常攻撃によって、対象を3秒間呪う。呪われた敵ユニットが魔法ダメージを受けた時、そのダメージの15%分の確定ダメージを追加で与える。
  • W-新たな効果: ダメージを与えると同時に、呪いの効果時間をリフレッシュする。
  • R-新たな効果: 命中時、対象全てを呪う。

パッシブ効果である通常攻撃時にMRを低下させていたデバフが、被魔法ダメージ量の15%を追加で与えるというデバフに置き換わるわけです。しかし、パッシブが果たす実質的な役割は変わりません。魔法ダメージを与えた時のダメージ量を増加させるだけです。

新旧比較

ここで、新旧のデバフ効果の性能比較を簡単にしてみましょう。とはいえ現在のMR低下効果がフラットなものであることから、大体の予想は付きますが・・・。

現在のMR低下効果は、15/20/25。レベル1/7/13で効果が向上していきます。レベルによって増加していくところがポイント。

新しい魔法ダメージ増加効果は、全レベルで一律15%です。確定ダメージ扱いなので、被ダメージがそのまま15%増えるってだけ。マウンテンドレイクの対オブジェクトダメージ増加効果と一緒ですね。

また、ここから先のダメージ計算がいまいち分からないという方はコチラの記事をご覧になってください。

例えば対象がADCやメイジで、MRが30しか無いなら

パッシブ付与後に100の魔法ダメージを与えた時

現在のパッシブだと、対象のMRを15/10/5にして低減率を13%/9%/5%まで下げて、87/91/95のダメージ。

新しいパッシブだと、対象が持つ30のMRによって23%カットされた魔法ダメージを15%引き上げて、89のダメージ。

これだとMR低下効果の少ない最序盤は劣りますが、それ以降は圧倒的に現在の方がダメージの増加を見込めるようになります。フラットなMR低下効果である分、今のパッシブはやはり柔らかい相手に強い。

例えば対象がネガトロンクロークを積み、MRが70あるなら

パッシブ付与後に100の魔法ダメージを与えた時

現在のパッシブだと、対象のMRを55/50/45にして低減率を35%/33%/31%まで下げて、65/67/69のダメージ。

新しいパッシブだと、対象が持つ70のMRによって41%カットされた魔法ダメージを15%引き上げて、68のダメージ。

ここでダメージの増加量はほぼ並ぶ形になります。というかMR70も稼ぐ時間帯ってアムムはLv7までいっていますからね。67/6968。このあたりが新旧で優劣が付く分岐点か。

例えば対象がタンクやファイター等で、MRが100もあるなら

パッシブ付与後に100の魔法ダメージを与えた時

現在のパッシブだと、対象のMRを85/80/75にして低減率を46%/45%/43%まで下げて、54/55/57のダメージ。

新しいパッシブだと、対象が持つ100のMRによって50%カットされた魔法ダメージを15%引き上げて、58のダメージ。

そしてここまで対象のMRが高くなってくると、新しいパッシブ効果のほうが圧倒的に強くなってきます。

 

つまり柔らかい相手には今のほうが強い。しかし相手がMRアイテムを1つでも積んでいれば今と同じかそれ以上のダメージ増加を見込めるようになる。

最も大きいのはRとWへの追加効果

そして今回はそれに伴い、RとWにはパッシブ効果を付与・持続させるための効果が新たに追加されています。

今のアムムは目的の対象に一度通常攻撃をしないとパッシブ効果が発動しませんし、その後3秒以内に再び通常攻撃をしないとMRデバフが無くなってしまうわけなので、意外と条件が厳しいのです。特に、複数の対象にパッシブ効果を付与し続けるなんてことはまず実現不可能なことでした。

しかしこの変更によってRでもデバフが付与されるようになり、更にはWでデバフ効果時間のリセットが出来るようになるのであれば、話は別です。集団戦でRさえ決めることが出来たなら、複数の対象にデバフを付与し続けることは難しい話でも無くなります。

これまでのアムムのパッシブは集団戦というよりもガンク時など少数戦でのみ真価を発揮することが出来ていました。しかしそれが一転、集団戦でも思いっきり機能するようになるわけです。しかも見込める増加ダメージ量で大きく劣っているわけでもない。むしろ増える場面のほうが多そう。

これはけっこーでかいバフだ!!


アムムのキャラ設定とか

怖いというより可愛い

しかしこの変更、アムムをバフするという目的もあるでしょうけど、それ以上にアムムの個性を際立たせるという狙いもあるように感じました。アムムってかなり重い呪いを受け、ミイラになって何百年もの間友達を探し、しかし実際には呪いを振り撒きながら生き続けているというかなり不気味なヤツなのですが、にしては可愛らしさの方が際立っていて怖いというイメージがあまりに希薄です。

アムムが触れた者は死を免れず、アムムが愛した者は破滅の道を辿る。(公式より)

アムムのロアにはこのような文面が入っていながら、いまいち恐ろしいイメージはありません。QやRは確かに強力な拘束スキルでCCとしての恐怖は覚えますが、アムムのキャラに由来するユニークな恐ろしさを感じられるかというとあんまり。

そこで、MRを低下させるという強力だけども地味な効果から、呪いの付与というユニークな効果を与えたのだと思います。本文中に書いたように新旧のパッシブ効果は敵の被魔法ダメージの増加デバフという点で本質的には同じものですが、敵を呪う(curse his enemies)という表現を用いることでアムムのキャラ付けの強化を図ったように思います。少なくとも私はこれによってアムムのイメージが一気に変わりました。これによってただ可愛いだけでなく、触れられたらヤバイ奴感が出たと思います。呪われるー!って感じに。

 

ではまた次の投稿まで、GL!

イラストは以下から拝借。作者はSkrajaさんとm ike mさん。

http://www.deviantart.com/art/League-of-Legends-Amumu-215343648

http://www.deviantart.com/art/In-Despair-217114743

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